2022年に発表されたメルセデスAMG・SLですが、中古車価格が安いようです。
今回はこのメルセデスAMG・SLの概要と今の中古車価格、そして何故安く買えるかを考察します!
・メルセデスAMG・SLとは?
1954年に初代SLが発売、その時その時の最新技術を採用したメルセデスベンツのフラッグシップスポーツカーです。
2022年より7代目としてデビューした際に、メルセデスベンツからメルセデスAMGに開発元が変更され、2001年発売の5代目から採用されたバリオルーフ(ハードトップ)もソフトトップに変更されました。
メルセデスAMGが開発したことで、プラットフォームはAMG GTと共通となりました。
これにより、先代よりもよりスポーツカー然としたものになっています。
エンジンスペックはデビュー当初SL 43のみのため、2000cc直列4気筒の電動ターボで最高出力は381馬力、最大トルクは48.9kg-mとなります。駆動方式はFRのみでした。
その後、4000ccV型8気筒ターボのSL 63 4MATIC+が追加されることになり、最高出力585馬力、最大トルク81.6kg-m、駆動方式は4輪駆動が採用されました。
価格はSL 43が1750万円、SL 63 4MATIC+が2980万円となります。
・現在の中古車相場は?
価格ドットコムでは、メルセデスAMG・SLは現在91台掲載されていました。
価格は1038~2709万円となっており、最安値では新車価格1700万円から600万円以上も安くなっています!
最安値でも2023年式で走行距離1千キロ、修復歴なしと悪くないです。
ただし、安いのはSL 43のみ!
しかし、高級車のオープンカーは中古車価格も割高になる傾向ですが、何故メルセデスAMG・SL 43はお買い得なのでしょうか。考察してみましょう。
・メルセデスAMG・SL 43の中古車が安い理由は?
最大の理由はSL 43が直列4気筒だからです。
1700万円もするスポーツカーが4気筒は世間では許されません。
エンジン自体が悪いわけではありませんが、どうしても多気筒エンジンと比べると存在感が薄いといいますか。。。
ポルシェも718ボクスターの4気筒が不評で、4.0GTSで6気筒を復活したぐらいですからね。
SLという趣味性の高い車は、V型8気筒のSL 63 4MATIC+の方を皆さん選ぶと思います。
また、今回メルセデスAMGが開発したことでラグジュアリー<スポーツに舵をきった特性にしたことも要因のひとつです。
スポーツ性を求めるなら、もう少しお金を出して911カブリオレも選択できますし、オープンボディーにこだわらなければ同門のAMG GTでもいいわけです。
スポーツ性の高いオープンカーよりも、同一クラスでは対抗馬がいないラグジュアリーなオープンカーを目指した方が良かったと思います。
さらにマイナートラブルがいくつか確認されております。
バッテリーが上がりやすかったり、鍵が開かなかったりと残念な内容。。。
昔のイタリア車と同じレベルかもしれません(笑)
・中古車価格の安いメルセデスAMG・SL 43はアリ?
中古車価格が安く、お買い得に買えるメルセデスAMG・SL 43ですが、正直あまりお勧めできないところですね。
昔のイタリア車並みのクオリティに4気筒で1000万円は相当な覚悟が必要です。
それならば、個人的には同じ中古車同士ならBMW・M4カブリオレ コンペティションをお勧めします!
同一年式では走行距離が1万キロを超えてしまいますが、直列6気筒で最高出力は450ps、最大トルクは56.1kg-mとSL 43よりもスペックも上で申し分なし。
これで中古車価格がSL 43と変わらないなら買いではないでしょうか。
新車価格からの落ち具合も少ないから、下取りもいいでしょうし良いことずくめ!
あれ、今回はBMWの話でしたっけ?(笑)
それではみなさん、よいカーライフを♪