2024年5月末、ドイツ政府はガソリンスタンドにEV充電器の義務化の方針を閣議決定しました。
※画像はイメージです
対象はドイツ国内で200箇所以上の給油所を運営している会社となり、ガソリンスタンド敷地内もしくは近隣に最低150KWのEV充電器の設置を義務化するとのこと。
実際にはまだ義務化されていませんが、閣議決定されているのでほぼ確定ではないでしょうか。
ドイツ政府としては、充電インフラが整っていないためにEVの普及が進まないとお考えのようで、だったら充電器を増やしてEVを普及させようとしているみたいです。
BYDなどの安価な中国製EVと、ハイブリッド車にシェアを奪われている欧州製EVの販売台数を稼ぎたいという流れから来ているのではと勘ぐってしまいますが。。。
ドイツでも賛否両論あるみたいですが、もし日本でもガソリンスタンドにEV充電器の設置が義務化されたらどうなるのでしょうか?
私なりに考えてみました!
・メリット
。。。メリットが無い(笑)
色々考えてみましたが、車ユーザーもガソリンスタンド側もメリットが無いんですよね。
では、逆にどんなデメリットがあるのでしょうか?
デメリット① 既存のガソリンスタンドにEV充電器を設置する場所が無い
既存のガソリンスタンドには、そもそもEV充電器を設置することを考えていないため、設置する場所がありません。
大型の店舗もあるため一概には言えませんが、一般的なガソリンスタンドは土地面積が広いわけではないので、どこにEV充電器を設置するのでしょうか。
洗車後の拭き取り場を1台分潰してEV充電器を設置するのは一番ありえそうです。
そうした場合、エンジン車ユーザーはただ拭き取り場が無くなり、ガソリンスタンド側は拭き取り場が少なくなったことで洗車機の売上が減ってしまい、そのまま給油の売上も下がる可能性があります。
得をするのはEVユーザーだけであり、これではガソリンスタンド側も充電器を設置を積極的には行わないでしょう。
しかし、唯一得をするEVユーザーもデメリットがあります。
デメリット② 長い充電時間の間、やることがない!
EVは急速充電でも30分程度は充電時間が必要です。(満充電にはなりませんが)
その充電時間を待つ間、ガソリンスタンドでどうやって過ごすのでしょうか。
ここ数年、ガソリンスタンドにコーヒーショップやコンビニが併設されていますが、ほとんどのガソリンスタンドにはありません。
車内で音楽や動画を視聴するしかありませんが、あまりいい時間の使い方ではないですよね。
それに他のEVユーザーが待っているかもしれない中で、優雅に車内で過ごせるものでしょうか?(笑)
日本でガソリンスタンドにEV充電器を設置した場合どうなるか考えてみましたが、デメリットが目立ちますね。。。
私の住んでいる地域のショッピングモールにはテスラのスーパーチャージャーが設置されていますが、充電時間に買い物が出来るので設置場所としては最適だと思います。
今のEVは充電時間も長いですし、大容量の充電器もあまり普及していない状態では、回転率が悪く単価も多くは取れないので商売としてEV充電器を設置するメリットがありません。
全個体電池等が普及すれば変わりますが、まだまだ時間は掛かると思います。
そういう意味でも、ショッピングモールがEV充電器を事業として取り入れやすいのではないのでしょうか。
私個人としてはEVは充電インフラが~なんて言うのであれば、エンジン車買いましょう!!(笑)