先日ご厚意にしているディーラーで
話題の新型モデル マツダ・MX-30 Rotary-EVに試乗しました!
・マツダ・MX-30 Rotary-EVとは
マツダが2020年から発売したクロスオーバーSUVです。
RX-8以来となるフリースタイルドア(観音開きドア)を採用しており、他社メーカーのSUVとは一味違った特徴を持っています。
パワートレインは販売当初2.0L NAエンジン+マイルドハイブリッドが、
その後2021年にEVモデルが登場しています。
今回試乗したRotary-EVは2023年9月14日に発表されており、
パワートレインはまたまたRX-8以来となるロータリーエンジンを採用!
これを発電機として使用し、モーター駆動するプラグインハイブリッド車となります。
車体スペックは全長4395mm、全幅1795mm、全高1595mm。
パワースペックはモーター出力が125kW (170PS)/9,000rpm、トルクが260N・m (26.5kgf・m)
/0-4,481rpm。
エンジン出力が53kW (72PS)/4,500rpm、トルクが112N・m (11.4kgf・m)ですが、発電機として使用するだけなので実際の走行性能はモーターに依存します。
車両重量は1780kg、航続可能距離はEVモードで107km、エンジンを併用して最大700km程度となっています。給電は普通充電と急速充電に対応しています。
・いざ試乗!
試乗車のグレードはNatural Monotone 2WDでした。
価格は\4,785,000となります。
ブラックのクロス+合成皮革のコンビシートで
落ち着いた内装ですね♪
グレード毎にシートの色が変わりますので、複数の選択肢が選べるのはありがたいです。
シートに座り、スタートボタンを押しましたが充電量があったため、エンジンは始動せず静かにシステムが起動。
そこからDレンジに入れ、ディーラーの駐車場を出ましたが、
…こっ、これはめちゃくちゃいい!!!
何がいいかと言うと、アクセルを踏むと思った通りに車が進んでいくんですよ。
車によってはアクセルを踏んでも思ったより加速しない、または逆に加速し過ぎることがあります。
ですが、このMX-30 Rotary-EVではこれが無いんですよね。
自分が思った通りに加速するので、アクセルワークに気を遣うことがなくて楽なんですよ。
バイパスに入る際の加速も同様で、過不足なく扱えるのが本当に感動でした!
ブレーキも変なクセも無く、ペダルに剛性感があって良き良き♪
※あくまでデフォルト設定での評価です。試乗後に回生度合いを変えれることを知りました…
静粛性も高く、エンジンが動作しなければタイヤからのロードノイズがあるだけです。
これもオーディオを流していれば気にならない程度です。
エンジンも高周波音といいますか高めの音が出ますが、ボリューム自体はあまり無く、こちらもオーディオを流していれば気にならない程度となります。
操舵感も剛性を感じるしっかり目のテイストであり、ワインディングも楽しめそうな仕上がりです。
マイルドハイブリッド車は以前運転したことがあるんですが、加速も悪く、ブレーキも初期制動が強くて好みじゃなかったのでRotary-EVに大きな期待はしていませんでした。
しかしこれはいい意味で裏切られた!!
・良い部分は分かったけど悪い部分は?
まずは足の硬さです。
バッテリー・モーター・エンジンを搭載することにより、車両重量がマイルドハイブリッド車に比べて250kg増加しています。
この増加に合わせて足回りを強化したことにより、ワインディングでも楽しめるがそれ相応の硬さのある乗り心地となっています。
個人的には許容範囲ですが、これは好みの分かれる部分ですので注意が必要です。
また、燃費の悪さも挙げれます。
EVモードだけで使用すれば問題ありませんが、エンジンを使用した場合15.4km/Lであり、2.0Lエンジン車と同等もしくはそれ以下の燃費となります。
プラグインハイブリッド車はバッテリー残量が減ると燃費が悪いのは知っていましたが、比べてしまうとガッカリしてしまうと言いますか…
あくまで日常的にはEVモードで、遠出をする際はエンジン併用というコンセプトなんですね。
最後に価格です。
今回試乗したNatural Monotone 2WDは\4,785,000ですが、上位クラスとなるトヨタ RAV4 PHVは4WDで\4,690000から買えるんですよね。
中間グレードでも\4,990000となり、車体サイズやフリースタイルドアを考えると同価格帯ならトヨタ RAV4 PHVでいいのではと思う人もいるはずです。
私も今書いていてRAV4 PHVに揺らいでいます(笑)
ただマツダ・MX-30 Rotary-EVは車の完成度は高く、価格と使用用途に合えば誰にでもおすすめできる車です!
私の次の愛車候補にもなりました!
ハイブリッド車やEVに抵抗がある人も一度は試乗してみてはいかがでしょうか。